3104丁目のオタク小屋

ゲーム。プラモ。アニメ。マンガ。ウォーハンマー 。たまにその他。役に立たない1000文字系短文駄文です。

『双亡亭壊すべし』楽しみだマン。

ついに始まりましたねー。藤田センセの全宇宙待望の新連載『双亡亭壊すべし』が。
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うしおととら』『からくりサーカス』『月光条例』連載のあとは、青年誌に活躍の場を移されてましたが古巣である『少年サンデー』に久方ぶりの御帰還。ウチも喜んでひっさびさに買っちゃいましたよ『少年サンデー』。…でも今270円もするのね。ウチが買ってた時は200円ちょいだった気が… 今ググってみたら『うしおととら』連載が1990年、今から26年も前なんですねぇ。そりゃ270円にもなりますな。ウチの吸ってる煙草「バイオレット」も130円から250円になっちゃってますしおすし。

とまぁそんなどうでもイイことはさておき、いそいそとコンビニの駐車場で第1話を読んだワケなんですが、いやぁ超オモロイですなぁ。『双亡亭壊すべし』って超イカすタイトルだけで期待感ムンムンだったのですが、その反面「読んでみてイマイチだったらどうしよ?」とも思ってたんですよ、ホントは。でも超杞憂。マジ杞憂。もう1話目からグイグイいっちゃってます。ウチは漫画に限らず、映画に小説やアニメ、ゲームなんかでも冒頭というか序盤の引き込みってやっぱ大事だと思うんですよね。最初にどんだけフックするかで最後まで完走するかどうかの大半が決まる気がしますし。たまーに序盤がショボいんだけど「いや、途中からめっちゃ盛り上がるんですよ!!」みたいなコト言ってるヤツがありますが、この飽和しきった現代社会でそんな悠長なコト言ってるヒマないと思うんですよ。最初でフックしなけりゃ容赦なく切り捨て御免のノーマーシー。哀しいかなそんな感じだと思うワケなんですよ、小生は。
でもこの『双亡亭壊すべし』はその点バッチリ。超フック。フックどころかブーメランフック並みの破壊力。マジ高嶺竜児級。

内容は表紙によると「スペクタクル・モダン・ホラー」。よくワカランけどもうこれだけでサイッキョっぽい感じ。で、ざっくり言うと「お化け屋敷を壊す」話。これだけだと何かこじんまりした地味ーなホラー漫画かと思われるでしょうが、そこは藤田センセ、いきなり超スペクタクル。ハチャメチャがスゲー勢いで押し寄せてる。幼少期に近所のお化け屋敷「双亡亭」でエライめにあったチビッ子二人が大人になり総理大臣と防衛大臣に。でもってその因縁深い呪われた「双亡亭」を壊すために自衛隊に攻撃させるんですよ、「双亡亭」を。おそらく彼ら二人は「双亡亭」を壊すためだけにこの地位まで上り詰めたのでしょう。ブチ切れるモブっぽいその他エライヒトたち「総理ー!! アンタ何考えてるんだー!!」うん、ぐう正論。たかがお化け屋敷にいきなり自衛隊で爆撃ですよ? 火の玉ミッキーもビックリの展開。でももうコレだけで「双亡亭」のヤバさがバッキバキに伝わってきます。そして国民がテレビで見守る中、自衛隊の爆撃を受けても傷一つ受けない「双亡亭」の姿…もう超ヤバい。白面なみにヤバい。とある町の近所の噂話クラスでしか無かったただのお化け屋敷が、いきなり日本中を震撼させるクラスの超お化け屋敷にレベルアップ。「お化け屋敷」っていうある意味ミニマムな題材を、いきなり日本中を巻き込むクラスのマキシマムな題材にしちゃうこのスペクタクル感。藤田センセマジサイッキョですわ。

そしてその「双亡亭」に関わるであろう主人公達。
おそらく語り部的なポジになりそうな漫画家志望のオニイサン。いきなり「双亡亭」にパパを食べられちゃったわりとモブっぽい少年「緑朗」、突如現れた40年前に廃止されたはずのボロボロの旅客機に乗っていた、バケモノを屠る異形の手を持つ少年? そして緑朗クンの知り合いっぽい2本の短刀を持ったおっぱい。表紙から察するにこの4人が「双亡亭」を壊すために集い、戦っていくのでしょう。超気になる。特におっぱいが。

とにかく藤田センセらしい、謎とスペクタクルとおっぱいに満ち満ちた第1話。
もう続きが気になって仕方ないですわ。藤田センセのことですから、それなりに長期連載して頂けると信じておりますが、『うしおととら』や『からくりサーカス』みたいに、目的(ゴール)を探して彷徨うロードムービー的なストーリーじゃなく、最初から目的がハッキリしているストーリーになりそうなので、コレをどのように膨らませてくれるのか? 今から超楽しみにしています。とりあえずコレから毎週追っかけるコトは決定。早く2話が見たいですなぁ。ホント、おススメですよん。