3104丁目のオタク小屋

ゲーム。プラモ。アニメ。マンガ。ウォーハンマー 。たまにその他。役に立たない1000文字系短文駄文です。

『シルバー事件』HDリマスタ限定パッケ版届いたマン。

今か今かと待ち焦がれていたブツがやっとこさ届きました。

それはPCすちむー用ゲーム『シルバー事件』の限定パッケ版。f:id:Wacky244:20161226194637j:image完全受注生産で一期一会感満載の超イカすアイテム。ファンならヨダレ垂らしながらアマゾンの1click購入ボタンを連打しかねない…そんな超スイーティーで超イカすアイテムが届いたってワケなんですよ。はい、大事なコトなので「超イカす」って2度言いました。ドゥーユーアンダスタン?

この『シルバー事件』ってゲームは今から17年前の1999年にPSで発売されたADVで、正直そんなにバカ売れしたってワケじゃなかったのですが、当時…というか今でも先鋭的すぎるインターフェイスにその超Cooooolな世界観、ビジュアル、サウンド等で一部に熱狂的なファンを生んだ伝説的ゲームなんですよね。映画で言うなら『未来世紀ブラジル』みたいな感じ? ちょっとテキトーに言いましたけど、まぁだいたいそんな感じです…多分。その熱は未だ熾火のようにファンの心の中で燻り続け、17年経っても隠れキリシタンの信心の如くついに燃え尽きることがなかったワケです。そして…あろうことか燻り続けた熾火は再び燃え広がり、17年後にまさかのHDリマスタ版としてキリストのように復活するミラクルが起きちゃったワケです。マジミラクルでマジCooLでマジゴッド級。マジアンビリーバボー。あ、肝心の詳しいゲーム内容を知りたい人はメーカーのサイト見るなり、他のファンの方々の愛溢れるブログを見るなりしてください。そういう役に立つコトは書けない派なので。マジすんません。

 で、そんなミラクルなゲーム『シルバー事件』に、他のファンの方々同様、ウチも脳ミソをやられてしまった一人なのですが、何故それほどまでにこのゲームが好きなのかと言うと、『シルバー事件』…というよりこのゲームを作った須田剛一(SUDA51)さんの持つ「作家性」みたいなモノが、ウチにぴったり合ったからだと思うんですね。

この須田剛一さん、ゲーム好きの間ではかなり名の通った有名なクリエイターで、古くはプロレスゲーの神話的傑作『ファイプロ』シリーズ、それ以外にも『トワイライトシンドローム』シリーズや『killer7』『NO MORE HEROES』等の有名作品を手がけた方なんですが、それらの作品の大きな特徴が前述した「作家性」らしきモノがゴリゴリに現れちゃっているってトコなんですね。もちろんタイトルによりますが、黙示録的超問題作『ムーンライトシンドローム』やこの『シルバー事件』、その続編とも言える『花と太陽と雨と』(『FSR』)なんぞは「これぞ51ゲー!!」とでも言うべきアクの強さで51臭がホントにムンムンしてるワケなんですよ。もう塞いでも漏れ出てくるくらいに51で、ゲームしているのか51しているのかワカンナイくらい。それくらい51。51マジヤバい。

でも、この「作家性」とでも言うべきヤツはなかなかに厄介なモノで、マスに向けて販売されるゲームに置いては基本的にあんまり相性が良くないモノだとウチは思うんですよね。「作家性」というか製作者の個性を前面に押し出せば押し出すほど刺さるターゲット層は限定され、マス向けから離れていくコトになるハズなので。もちろん51さんはそんなくだらないコトなんて考えずに、自分が100%面白くてスゲェぞと確信した作品をぶん投げてるだけだと思うのですが、そこには「俺の好みとは違うけど…こうやった方がみんなにウケるかな?」みたいな妥協はなく、純粋に「俺がサイコーなんだからオマエラもサイコーだよな?」っていうピュアでロックなハートしかないと思うんですよ。そのマス向けに薄められるコトがなかった51さんのハートこそが「作家性」であり、薄められなかったからこそウチのハートにより深く刺さったってワケなんですよ。…もちろん「だからアカンねん‼︎」って方も沢山いるでしょうが、まぁそんなコトはウチの知ったこっちゃないので。ねぇ。

…ややヒートアップして支離滅裂になりましたが、でも逆に言うと、つまりは「より多くの人に楽しんでもらう」ためには、製作者の好みよりもそうした「より多くの人」の好みに合わせるコトも大切…というか必要不可欠なコトだとも思うんですよ。「どっちやねん⁉︎」って怒られるかも知んないですけどそう思うんだから仕方なし。で、それをとことんまで追求しているのがニンテンドーのゲームで、『マリオ』にしろ『ゼルダ』にしろ、そこには作った人の個性や好みみたいなモノはキレイさっぱり漂白されており、「どうすれば遊ぶ人が楽しいだろう?」というコトだけが徹底的に追及されているとウチは思うワケなんですね。だからこそ『マリオ』や『ゼルダ』は多くの人に受け入れられ、今でも愛されているんじゃないかな?っと。…まぁ今思いついたんですけどね。

でも、だからと言って作家性が強いゲームがダメってコトはもちろん全然ナッシンで、その作家性ゆえに深~く深~く遊んだ人の心に突き刺さって、10年経っても20年経っても抜け落ちないってコトもあるワケで…それって製作者にとってもプレイヤーにとってもベリーハッピーなことなんじゃないかなぁ…とこれまた思うワケなんです。

クリスマスプレゼントのように届いた『シルバー事件』HDリマスタ版を眺めながら、そんな愚にもつかないポエミーなコトをふと思っちゃったりした、2016年12月25日のクリスマスの思い出でした。マジハッピーですわん。(2285文字)