3104丁目のオタク小屋

ゲーム。プラモ。アニメ。マンガ。ウォーハンマー 。たまにその他。役に立たない1000文字系短文駄文です。

『鉄血のオルフェンズ』どこ行くの?マン

遅ればせながら録画してた『鉄血』見ましたよ。まぁ第二部があるのでしょうけど、第一部もいよいよ大詰め。ラストに向けて血なまぐさーい展開になってきましたねぇ。というワケでササッと駄文を一筆。

殺されたビスケットの仇討ちとばかりに麻呂眉毛をサクっとやっつけたのはイイんですけど、このアニメ、何処に着地するつもりなんでしょうねー?
ご存知の通り、主人公達「鉄華団」は言ってみりゃただのチンピラ集団です。貧困や環境のせいとは言え、そこから脱出するために平気で人を殺す道を選んだ「人でなし」の集まりみたいなモンです。
そこから更に成り上がるために、さらに大きなヤクザの傘下に入り、チカラを追い求める。それが「鉄華団」ですよね?

ウチが「鉄血」を見てて若干モニョってくるのは、そういう明確に「アウトロー」な道を選択してるのに、なんちゅーか「被害者意識」みたなモンをプンプン漂わせてるトコなんですよねー。
よく言われる台詞に「撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだ」みたいなヤツがありますけど、鉄華団にはソレを感じないんですよねー。「自分たちがのし上がる為に立ちふさがる相手は全部ぶっ飛ばす」クセに「自分たちが血を流すのは許せない」っていう覚悟の無さ。その甘ちゃんさがモニョモニョしてくるんですよ、オッサン的には。
もちろん、子供たちが主人公ということで、そういう「自分勝手な子供の理屈」みたいなモンも織り込んだアニメなのかも知れませんが、どうにも居心地が悪い感じなんですよね。

で、今の鉄華団はビスケットというメンバーを喪ったコトで、その仇討ちのため、そしてビスケットの死を犬死にしないために、引き返すコトが出来ないトコロまで否応なく進まざるを得なくなっていますよね。

そこに相対するはもう一人の復讐者になってしまったアイン。彼は鉄華団に上官を殺されたことで運命を狂わされ、復讐のためだけに生きていかざるを得なくなった存在です。鉄華団が自分達の目指すべき場所に行くために、立ちふさがる相手を殺す権利を主張するというのなら、アインにも同じく復讐のために鉄華団を殺す権利が生まれるワケで…
個人的にはガンダムに「エイハブエンジン」という単語を使ってるコトからも、この「復讐」ってトコロは自覚的に作られてると思っています。エイハブ船長でしょうし。

この、ある意味同じような行動原理、信念をもった両者の戦いが何処に着地するのか? 自分達が復讐の対象になった時に鉄華団はソレをどう受け止めるのか? 今のところ想像もつかないですが、願わくば、あんまり後味の良くない着地にはして欲しくないですが…どうなるんですかねー?