3104丁目のオタク小屋

ゲーム。プラモ。アニメ。マンガ。たまにその他。役に立たない1000文字系短文駄文ですヨ。この世を燃やしたって一番ダメな駄文は残るですヨ!!

『リッター・ピクト』ゲッツしたマン。

発売からちょいと遅れましたけど、無事ゲッツしましたよ『リッター・ピクト』
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『FSS』の設定資料集『デザインズ』の5冊目ですね。
前作にあたる『デザインズ4』から、物語の設定が『GTM』モードにガラっと変わり、昔からの『FSS』ファンをだいぶふるいにかけちゃいましたが、ウチは『FSS』の前身ともいえる『エルガイム』から追っかけているイヤな古参信者なので、何とか必死にしがみついてるワケでございます。イヤですねぇ、古参信者は。

その『FSS』ですが、劇場映画『花の詩女 ゴティックメード』の公開から、物語の基本設定にあたる部分を大幅に変更、具体的には「ファティマ」や「モーターへッド(MH)」等の設定が全変更という、凄まじいちゃぶ台返しをかましてくれまして、それはそれはエライコトになりましたなぁ。新しく公開された「MH」に変わる戦闘ロボット「ゴティックメード(GTM)」のデザインへの賛否両論もナカナカのモノで、その辺の設定は全替えなのに物語自体は従来から完全シームレスでそのまま続いているという、信者としてはどう腑落ちさせればいいのかわからない、悩ましいトコロなワケなんですな。

ウチとしても、もう何十年も見てきたMHがいきなり異形のGTMになっちゃったワケですから、正直もにょる部分もありましたよ。だって大好きだった「バッシュ」が鬼瓦のカタマリになっちゃったんだもん。もにょっても仕方がない。しかもその鬼瓦に「現時点での永野デザインの最高峰」って作者注釈がついてるんだもん。もう振り落される寸前でしたわ。
でも不思議なモノで、最近ではGTMデザインが好きになってきてるワケなんですよ。信者の戯言を言わせてもらえば、永野デザインってのは、他のロボットデザインとは、ある意味次元が違うトコにいるワケなんですな。

ちょいと寄り道しますが、最近ウチが見てるロボモノだと『鉄血のオルフェンズ』があり、アレにも当然イカしたMS達が出てくるワケですが、そのMSたちがどことなく永野デザインを意識してるなぁと思うんですよ、信者としては。
異様に細い腰や肩の形状、数種の共通フレームという設定、あと最近出てきた主人公機「バルバトス」第5形態のヒールの形状なんざ、まんま永野デザインでしたし。
パッと見ればフツーに「永野デザインに似てるなぁ」って思うんですが、モノホンの永野デザインとの何か違うのは、その「説得力」なんですよね。(あ、でも『鉄血』のMSも大好きですよ。グシオンちゃんなんか久し振りにHGプラモ買って即組みしましたもん。)
でもって、永野デザインの凄まじさってのは、その「設定からくる説得力」にあると思うんですよね。ウチとしては。

通常のロボットアニメのメカってのは、「嘘」があるのが当然なんですよね。例えば『ガンダム』の「ザク」。アニメ・ロボット史に残る超傑作デザインですが、ぶっちゃけアイツのあのスカート形状で太ももが上がるワケないんですよ。でもそんなの当たり前のコトで、アニメではその辺は上手い具合に処理されてます。そういったトコロはアニメや漫画のロボットデザインの「お約束」みたいなモンで、それが当たり前のコトなんですよね。作中のメカはあくまで架空のモノで、そこにちょびっとのリアリティとカッコ良さをブレンド出来れば万々歳。そういったモノだったんです。だって「フィクション」ですから。
でも永野センセは、そこに「リアリティ」を追求しちゃったワケなんですね。
「ロボが動くとはどういうことか?」「ロボの関節のメカニズムはどうやって構成されているのか?」や「ロボの装甲はどうなっているのか?」ってコトを、可能な限りマジメに考えて、それをデザインに反映していったワケなんですね。もちろん所詮はフィクション、どこまで追求しようが「嘘の世界」なんですが、「どうせ嘘の世界だから見栄えだけカッコ良ければイイじゃん!!」ってな具合には割り切れなかったんでしょうなぁ。…まぁ勝手に信者が妄想してるだけなんですけどね。

ただ、永野デザインのリアリティの追求については、大昔に富野御大も「実際にロボットがどうやって動くのか?ってところまで考えてデザインしているのは、永野とシド・ミードくらいしかいない」みたいに言ってましたし。まぁそのシド・ミードがデザインしたのがヒゲだったワケなんで……説得力ってのがどれくらいあるかはワカリマセンけどね。

でもまぁ、今までに出た『FSS』の設定資料集には「関節部分のパーツ構成図」やら「全身の骨格図」みたいな「それ、本編には全く関係ないよな?」って資料がてんこ盛りなんでしたし、やっぱり永野センセが「実際に動くとしたら、どういったメカニズムが必要か?」みたいなコトを考えてデザインしていたのは確かだと思うんですよ。シツコイですが信者的としては。あと信者がついでにもうちょいウザいコト言わせて頂くと、そのコダワリはロボットの戦闘にも遺憾なく発揮されておりまして、『FSS』ではMHは倒れるとブッ壊れますし、グーパンチでマニュピレータがブッ壊れオシャカになります。ロボットアニメでよくある近接での殴り合いや、倒れたロボットが起き上がって再び戦うなんてコトは無いワケです。コレもリアリティの追求ですね。

で、その永野センセのコダワリの1つの到達点が『FSS』に登場するMHだったと思うのですが、長年描き続けているうちに、どうやらGTMという更に上の到達点が見えちゃったみたいで、結局、今までのMHのデザインを全て捨てて、新しいGTMを導入しちゃったワケです。同じ物語の途中で。いきなり。
でも、今まで何十年もかけて作り上げ確固たる評価も得ているモノを「もっとイイモノを思いついちゃったんだから、今までのモノはもう使えない」と捨て去り、全く新しいモノに挑戦するってのは凄いコトだと思うし、その作品に対する真摯な姿勢ってのはクリエイターとして素晴らしいなぁ…と思うワケなんですよ。
まぁご本人は「だって自分がその方が面白いんだもん」みたいなことを言ってましたけどねー。

何にせよ、連載も再開されたコトですし、このまま「マジェスティックスタンド」完結までは休載なしで突っ走って欲しいトコロです。あと、せっかく『リッター・ピクト』読んでお勉強してるんだから、しばらくは豪快な設定変更はなしでお願いしますぜ、イヤホントにね。